鮎川詢裕子メッセージ

本当は何をやりたいのかわからない時の見つけ方

前回、目標達成のための目標設定のコツで「望んでいることを明確に描くと実現が近づく」とお伝えしました。

そこでも触れたように「そもそも自分が本当は何を望んでいるのかわからない」という声が実は意外とよくあります。
あなたはいかがですか?

本当は何を望んでも自由なはずなのに、自分に自由に望むことを許可できていない。

今回は、どのように本当は望んでいることを見つけていくのか、沢山やり方がある中で、おすすめのものをご紹介します。

それはあなたが次の「感覚を持つ時」が大きなヒントになります。

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●怒りや違和感

●本当は違うのに、大丈夫なふりをしている時

●がっかりしたり、残念、悔しいと思う時

●その場から離れたいと思う時
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なぜこういった感覚がヒントになるのかというと、「本当に望んでいるものから離れている時に湧く感覚」だからです。

この感覚は頭で考えて導き出すのではなく、まだ自分の意識にもあがっていない潜在意識の中にある感覚を見つけ出すものです。

あなたにも

「あれ、なんで今落ち込んでいるんだろう?」

という時はありませんか?

この感覚をたどっていくと、

例えば、取引先で一言、「大したことないだろう」と何気なく言われたのがきっかけだったと気づく。

そしてさらに、
「なんでその一言にこんなに落ち込んでいるんだろう?」
と振り返ってみると、
「ここには今のプロジェクトで試しておきたいこだわり」がある。
それを相手に「大したことがない」と言われて落ち込んでいたのだと気づく。

では、それがもし本当だとすると、自分は本当はどうしたいのか?
譲れない大事なものは何か?
と自分に問いかけると、やることや、価値観が見えてきます。

よく氷山モデルが例えられるように、氷山の「見えている部分」は自分でも気づいている顕在意識といわれる部分です。
その潜在意識に対して、それよりはるかに大きいまだ自分でも気づいていない潜在意識の領域が90%以上もあるといわれています。

iceberg

私たちは1日に5~6万回自問自答して
いますが、そのほとんどは認識できない無意識下で行われています
人とすれ違う時に会釈する、頭を下げる、
狭いところで身体を横に向けるなど、いちいち意識して行っているわけではありません。

昔、心理学を学んでいた時に、思考というのは無意識下で行われてきた無数のプロセスの最後のいくつかの部分に過ぎないと学んだことがあります。

自分で意識できていない部分で起きていることを、頭を使って考えてもなかなかたどり着くことができません。このため、思考よりも感覚・感性を使って見つけていくのです。
それにはまず、どんな時に、先ほど掲げた点線内の感覚になるのか?
から思い起こしていきます。

そして、特にどこ(何)に対してそう思うのか?
と質問します。
それがわかったら
本当は(現状の代わりに)何を望んでいるのか?
を見つけていきます。

静かな時間を取って行うこともできますし、この感覚が湧いたその時に行うと一層見つけやすくなります

一見ネガティブに見える感覚が、自分が本当は望んでいることを教えてくれるメッセージにもなるのです。

 

もうひとつ例を挙げてみますと

私の場合、やらされ感満載の嫌でたまらないプロジェクトを担当していたチームにいたことがありました。
そのプロジェクトの嫌な部分をたくさん挙げることができました。
本当は納得感が欲しいのに完全に受け身になって手足のごとく動いているだけでした。
そのうちどんどん行き詰ってこのままいるくらいなら、担当を降りようと思っていた頃、もう一度最後にじっくり向き合ってみようと思い立ちました。
そのプロジェクトのメインとなっているツールを客観的に眺めて調べていったのです。

すると、理解不足だったのは推進している自分たちで、ツール自体はとても素晴らしいものだと気がついたのです。

進め方が強引でそのやり方に納得がいっていないのをあたかも全体をダメなものだと勝手に捉えていました。
本質的な中身については理解不足だったのです。

それに気づくと、勝手に気持ちが切り替わり熱心に学び、推進していくようになりました。
そして、そのプロジェクトの本質的な部分を生かして活用していくことがビジョンになっていきました。

まさかこのような展開になるとは思いもよりませんでした。

これはたまたま経験した一つの例です。

怒りや違和感といった感覚は一見、不都合で無視したり、避けようとしがちになりますが、実は本当の望みを教えてくれるメッセンジャーです。

その感覚を自分の味方につけていくことが私たちにはできるのです。

それが何かを始める時の強い力になっていきます。

もしよかったら本当に望んでいることを見つけるヒントにしていただけたらと思います。

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