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主体的に自分を表現する保育園

ずっと行ってみたかった保育園に先月、伺うことができました。
素晴らしいと噂を聞いていた保育園です。

この保育園では子供に指示したり、教えるのは最低限とし
スケジュール通りに皆が同じことをするのではなく
それぞれ子供が自分の意思で過ごしています。

できるだけ天然のものに触れながら
自然のサイクルを感じる暮らしがありました。

小さな小さな大人と同じトイレ
小さな鰹節けずり
小さな編み物セット
洗濯板や雑巾とバケツもあります。

私たちから見たらとても小さいけれど
子供達にはジャストサイズ

それは「ごっこ遊び」ではなく、削った鰹節は料理に使い
洗濯板で洗ったものは干して
生活そのものに溶け込んでいきます。

大人は子供に何かをさせたり、してあげる存在ではなく
大人は子供を見守ります。

またここでは
ハイハイができるようになったら
園内ではみんな布パンツをはきます。

おしっこをした時も
大人が駆け寄って何かするのではなく
子供が五感でおしっこの温度や布パンツが濡れた感覚を肌や匂いを感じていきます。

大人は必要な手を貸します。

お芋も芋掘りだけでなく、育ち収穫していくプロセスとともに過ごしていくそうです。
それによって、芋堀りして食べるだけではなく
どのように育つのか、を子供なりに理解していきます。
収穫した大麦で麦茶をつくったり、届いた果実でシロップをつくったり、匂いや形、肌触りとともに体験していくのです。
会社の仕事で言えば、業務の背景やなぜそれが重要なのかを部下なりに理解する環境をつくり、目の前の仕事に取り組めるようにサポートするのに似ています。

長い目で見た時にどんな違いが現れていくでしょうか。
最初は手間もかかるし、時間もかかったりもします。
しかしながら、ちょっとしたコツによって、部下が気づき、成長するスピードが変わってくるのです。

残念ながらそのコツを日常で学ぶ機会がほとんどありません。
この保育園では、このコツをいかしたかかわりを子供にしています。
そのコツとは指示をするのではなく、的確な質問をするのです。
子供が何を考えているのか?
何に困っていて、本当はどうしたいと思っているのか?

大人はその答えに基づいて必要な手立てやサポートをしているのです。

 

この保育園の保育目標「わたしたちの願い」は

今を幸福に生きる人として
地球に生きているという感受性を持った人として、
子供たちが成長していくことを願い、保護者とともに歩む

全ての活動がこの保育目標(理念)に基づいて運営されています。

この保育目標は、今、世界でも日本でも注目されているSDGs(持続可能な開発目標)とも、とても関連があるテーマです。

組織や企業でも近い将来、SDGsへの取り組みが本格化してくることでしょう。

自分の仕事がどのような形で何の役に立ち、お客様、そしてその先の社会にどのような幸せや貢献に繋がっているのか?
どのような影響を世界にもたらしているのか?

ふだん目の前の仕事や自分のことで手いっぱいであまり考えないテーマかもしれませんが、こういった問い(質問)に触れて、本人が自分で考えて意見を出し合う対話を行うと、自分達の仕事を見つめ返すきっかけとなり、視野が広がり、仕事の意義や意識が変わってきます。

ある組織では今まで気軽に使っては捨て大量購入していたものを、大事に使うようになって

コスト減とごみが大幅削減となり、社員の満足度が上がったことがありました。

今まで考えてこなかった地域への配慮が芽生えたり、そして仕事への意欲が出て、より主体的に打ち込むように変わってくるのです。
的確な質問にはコツがあります。

相手から何を引き出したいのか、意識的に設計して行うのです。何気なくおこなっている質問とは少し違うのではないかと思います。

よかったら拙著のp186の声がけリストをご活用ください。

購入いただいた方にはダウンロードしてその部分だけ持ち歩くことができます。

慣れてくると状況に応じて自分で質問を考えられるようになってきます。

子供達だけでなく私たち大人が今、「地球に生きているという感受性を持った人」として何を考え、どう行動するのかが問われています。

 

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