鮎川詢裕子メッセージ

なぜそれが必要なのか、語っていますか?

こんにちは。鮎川詢裕子(あゆかわじゅんこ)です。

ある打合せでこんなことがありました。

その打合せに集った人たちは、
そのプロジェクトの大切さを感じ、
「何かできることはないか」
と、自分から手をあげてくれた人たちです。

進行役の人が、話したのは
その人たちに向けて
どんな作業をしてほしいのか
行ってほしい行動を
とても具体的に話していきました。

その人たちが打ち合わせに参加したら
その打合せは順調に進みそうです。

しかしながら、そうはなりませんでした。

主催者は、何か変だと思いつつも、
時間的な余裕がないことから
進行を進めていきました。

打合せが進めば進むほど
参加者の表情がなくなり
反応が返ってこなくなっていったのです。

いったい何が起きていたのでしょうか?

それは大切な「あること」が行われていなかったからです。

こういう経験は誰もがあるのではないでしょうか。

期待して参加してみたら
思っていた内容ではなかった。
どうもピンとこない。
イメージが湧かない。
やる気が起きない。

主催者と出席者のモチベーションが開いて
いったのです。

実は、こういった現象は
やる氣があるひとたちであればあるほど、
意識の高い人になればなるほど
起こりがちになります。

途中までやる気があったのに
何か協力したいと思っている気持ちを
活かせなのは、
とっても、もったいない
ものです。

何が行われていなかったのかというと、
・このプロジェクトの意味や意義、
・何のために行うのか
・どんな世界観を大事にしているのか
という大義の部分がぬけていたからです。

なぜ大義が必要なのでしょうか?

想いや共感で集まってくれた人たちは
お金で動いているわけではありません。
この活動に自分なりの意味を見出して
参加しているわけです。

その共感の源泉となる
このプロジェクトで大事にしていること
何のために行っているのか
といったことを主催者が話すのも大切です。

さらには、参加者の想いや期待を主催者が
受け取る時間も大切です。
・どんな想いでここにきたのか
・今日どんなことがわかったらいいのか
・今日の期待

ここを丁寧に行うことによって

その後に行うひとつひとつの行動が
単なる作業」ではなく「意味ある表現」となっていくのです。


主催者や進行者にとっては、
既に「わかっていること」だったり
余裕がなかったり、
前に進めようとする意識が強い
と、こういったことは省略されがちになります。

あるいは
以前話したから、もうわかっているだろう
反応について「こんなものだろう」と
参加者に質問をせずに
そのまま進めていくと、

あとから、
思うように進まなるという現実が現れる
のです。

この打合せでは、参加者の表情から
進行をいったん止めて
途中まで参加した感想を聞いて
齟齬に気づいていくことができました。

そして、改めて
そのプロジェクトの目的や意義
このプロジェクトを通じて、
何を実現していこうと思っているのか
といったスピリットを語り合うことになりました。

なぜそれをする必要があるのか?
この部分を互いにしっかり共通の感覚を
持てるように配慮する大切さを
私自身も
改めて学ばせていただきました。

こういったことは、参加者やオブザーバーは
気がつきやすいのですが
主催者は気づきにくいものです。

なにか変だな?
と感じたら、参加者にここまでの感想を
聞いてみることをお勧めします。

冒頭に打合せの目的や今日のゴールイメージをを話す。
相手からも参加への期待などを聞いておくことも大事です。

やる気や行動へのモチベーションの源は
見えないところに潜んでいるのです。

想いを語るのは、恥ずかしい

と伺うことがよくありますが
大切なことなので、ぜひ話してみてください。

 

今日もありがとうございます。

 

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