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鮎川詢裕子メッセージ
12.52018
何が「気づき」の正体か?
こんにちは。鮎川詢裕子です。
今日は「気づき」とは何か?
自分に、相手に「気づき」をもたらすには、どんな要素が必要なのかを考えてみたいと思います。
そもそも「気づく」とはどういった状態を指すのでしょうか。私たちが「気づく」のはどんな時なのでしょう。辞書を引くと、次のように書かれています。
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気づく
①ふと、思いがそこにいたる。気がつく。感づく。
②意識をとりもどす。正気にもどる。
(広辞苑より)
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まず、私の理解では、点と点が結びついて線になるように、何かと何かが結びついて今まで意識していなかったものが意識に上がって認識できるようになることです。
「あの人が私に言いたかったのは、本当はこういうことだったんだ!」
「私が抱えていた問題の原因はここにあったんだ!」
「あ、こんな解決法があったんだ、すごいなあ」
「そうか、こうすればできそう!」
このように、気づくとは、
「あ、そうなんだ!」
「あ、そうか。わかった!」
という感覚です。
これまでにない発想でアイデアが浮かび、ひらめきが生じる時も「気づく」といいますよね。
そしてそれは自分の内側で生まれる発見や認識、理解、物事の捉え方や解釈の変化を指します。
自分がはまり込んでいた思考のクセみや、固定観念を客観的に見ることができるようになる時にも「気づく」ということができます。
物事の見方が変わる時、世界観がガラリと変わるような体験をすることもあります。
この「気づき」は、集中している時や、リラックスしている時に起きやすくなるといわれています。アイデアが生まれやすいのも緊張している時よりは、リラックスしている時だと言われますよね。ふとした時にこれまで意識に上がっていなかったものが浮かび上がってくる感覚です。
体の感覚でいうと、「今あなたが座っているイスの感覚に気づいてください」と言われると、意識していなかったものが意識に上がってきます。無意識下にあったものが今この瞬間に意識に上がっている状態です。
私たちは今この瞬間にすべてを認識しているわけではありません。
人は一度にいろんなこと対して同時に意識を向けられないので、この座面の感覚はしばらくするとまた意識の外に出ていきます。
「気づく」と、与えられた情報やすでにそこに潜在していたものから現れ出てくるのです。つまり、数えきれないくらい多くのもから、ほんの一部をピックアップしたにすぎません。
「○○さんが私に伝えたかったことは、本当はこのことだったのではないか」
「プレゼンのあの部分、こんなふうに図解したらいいかもしれない」
「野球であのピッチャーがあの打者によく打たれるのは、これだったんだ」
と別の見方にシフトする。このような状態を通常、「気づく」と言います。
この「気づく」という感覚が得られないと、「頭ではわかっているけど、行動できない」「気になって、モチベーションが湧いてこない」などとなりがちです。
気づくことで、ボトルネックが外れ、一気に見えている世界が変わり、何をどうすればいいのかがわかったりするのです。
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