鮎川詢裕子メッセージ

組織モデルと生態系

こんにちは。鮎川詢裕子(あゆかわじゅんこ)です。

霊性を経営に生かすコンサルティングを行っています。
ほぼ教えないコンサルティングです。

 

今日からお盆休みに入った人も
いるのではないかと思います。

今年は「いつもとは違う夏」と言われています。

 

そんな中、このブログを読んでくださっているあなたは
組織作りや部下育成、
マネジメント、リーダーシップ
といったテーマに関心があるのでは
ないかと思います。

 

もしかすると、そんな皆さんの多くは、少し前に
「ティール組織」という言葉を
耳にしたのではないかと思います。

こちらの書籍のタイトルです。

2018年に多くの書店の店頭で、平積みになり、
多くのイベントが開催されました。

 

日本でムーブメントとなった
経営・組織マネジメントの分野における
これまでのマネジメントの常識と
異なるアプローチに
7万人以上の人が何らかの興味を持ったことになります。

詳しい人もきっといらっしゃることでしょう。

 

私もこの本に魅せられ、ときめいた
大勢の中の一人です。

昨日までの数日間、このブログで
リーダーの意識やリーダーシップの発揮
について、触れてきました。

今日は視点を少し変えて
組織の意識に向けてみます。

「ティール組織」では
5つの組織モデルを掲げています。

この5つの組織モデルは、組織の進化・発達段階
を紹介しています。
そして進化系の組織モデルを「ティール組織」と
紹介しています。

ざっくりと紹介すると次の5つです。

Red(レッド)組織
衝動型で圧倒的な力を持つ個人による支配的マネジメント

Amber(琥珀)組織
軍隊的なヒエラルキー組織。規律を重視。拡大が可能

Orange(オレンジ)組織分権・柔軟性を持つ組織。
ヒエラルキーは存在するが、合理性・結果を重視。

Green(グリーン)組織
ボトムアップ型。
主体性が発揮しやすく多様性が認められる

Teal(ティール/青緑)組織
進化する組織
ひとり一人に意思決定権がある。
組織を1つの生命体としてとらえる

いかがでしょうか?
あなたが関係している組織は
どの組織モデルに最も近いですか?

リーダーについても意識の段階があります。

意識の段階によって、

どんなリーダーシップを発揮しているのか

そのリーダーが率いる組織はどんな組織になるのか

がイメージできます。

そして、同じように、組織という「集団」が
どんな意識を持っているのか、
によって組織という生態系が
どんな姿をしているのかが
浮かび上がってくるのです。

組織を生態系として見る

なんだか見慣れないかもしれませんが、
組織づくり行っていく際、
とっても大事なものの見方です。

 

リーダーがほめてくれた
あの人が私を責めた
私には何の権限もない

例えば、↑このような言葉は、
組織という生態系の一人の立場の声ですよね。

生態系として見る時には、
個人の声としてとらえるというよりも
生態系の中に
こういう声やエネルギーが発せられている
と、個人に肩入れすることなく
客観的にその組織を捉えていきます。

 

そうすることによって、
この生態系が発しているエネルギーを見たり、
雰囲気や質感をつかめるようになります。

 

個々で起きていること
生態系として起きていること

このように組織を見ていくと、
組織の状態や組織モデルが
つかみやすくなり、
どんな可能性があるのか、
このままいくとどこに行こうとしているのか
といったことが浮かび上がってくるのです。

この生態系のことを、「システム」と
呼ぶこともあります。

このシステムは、支え合う雰囲気がありますね。

このシステムは、ピンと張りつめていて
何かを恐れているようですね。

…などと、表現をすることもあります。

 

また、ひとりの人間も一つの生態系システムです。
例えば、
心臓と血液の流れが連携していると健康ですし、

腸はゆっくり動いているのに
どんどん食道から立て続けに食べ物が送り込まれたら
どこかで停滞していきますよね。

このように物事を単一的に見るのではなく
システムで捉える

そのことによって、一見

関係ない分断されたものが結びついていきます。

目先の仕事だけに邁進していると
タスクは終わるけれど
会社の全体ビジョンが見えなくなる場合があったり、

会社の業績だけ見ていると
そのために環境への配慮がおざなりになる
つまり、会社システムだけを見ていると
環境システム、地球システムを見忘れる

といったことが起きます。

このようにシステム的に捉えていくと、
個人で行うこと
会社組織、事業体として行うことは、
さらに大きな社会システムや
地球システムともリンクしてくる
わかります。

 

冒頭のティール組織の著者、フレデリック・ラルーさん
彼は、Amazonの紹介によると、
ーーーーーーーー
マッキンゼーで10年以上にわたり
組織変革プロジェクトに携わったのち、
エグゼクティブ・アドバイザー/コーチ/
ファシリテーターとして独立。
2年半にわたって新しい組織モデルについて
世界中の組織の調査を行い、本書を執筆。

ーーーーーーーー

とあります。

その彼が、今次の取り組みをしているのが
地球環境についての取り組みです。

温暖化が起きるシステムと
私たち人間のシステム、
組織システムは連動しています。

今回、彼からこんなメッセージをいただくことができました。

組織もその土台が崩れたら
何の意味も成しません。

我々が行ってきたことへのフィードバックが
気候変動や持続可能性、社会にひずみとして
今起きているのであれば、それは
岐路に生きる私たちの手にかかっているのです。

私たちの意識がどこにあるのか
によって、
外側に現れる結果が変わってきます。

今はちょうどその潮目にあります。

何が起きているのか、「知る」ことによって
未来をつくるヒントが手に入っていきます。

「知っているか」「知らないか」
変化に対応するかどうかが
事業の未来を大きく分けていきます。

 

今日もお読みいただきありがとうございました。

鮎川詢裕子

おかげさまでセカンドゴールに向けて動き出しています。

 

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