鮎川詢裕子メッセージ

これまでの自分に別れを告げる

こんにちは。鮎川詢裕子(あゆかわじゅんこ)です。

社会にインパクトをもたらす組織集団(企業・地域)の変容と、
その変容をリードするリーダーを輩出し、

事業活動の進化とサステナビリティ経営の両立の実現を
支援しています。

自然に触れたいと願っていたら
キャンプに行くことになりました。

山登りのプロフェッショナルがガイドしてくれる
ありがたい機会。

焚火をするよ。
という言葉に惹かれて頷いたものの
このようなキャンプは初めてで
ドキドキです。

実は、これまでテントで寝たのは一度だけ。
しかも、Vision Quest(ビジョンクエスト)という
自分のビジョンを見つけるために
たった一人で5泊6日を過ごすというプログラム参加のため
ニューメキシコに行ったときだけです。
初心者が無謀なことをしたものです。

テントを買いに行ったときに事情を話したら
お店の人が心配して、買ったテントを
店内で広げて張る練習を一緒にしてくれました。

ビジョンクエストは、もともとネイティブアメリカンの
少年が青年になる時の通過儀礼で、
ナイフ1本だけを持って、一人で過ごし
無事戻ってこれたら、大人になったと迎えられる
というものです。

それになぞらえたプログラムに2016年に
参加したのです。
日本から11人が参加しました。

2日ほどオリエンテーションを行ってから、
ついにその日がやってきます。

6日間過ごす自分の土地が与えられ、
ビジョンクエストが終わるまでは、
その土地から出ることはできません。

他の人たちが何をしているかは見えません。

そこに入る前に、これまでの自分に別れを告げて
二度と戻らないと約束します。
決意と求められたのだ心の奥の方が響いています。

約束して初めて、自分が過ごす土地に案内されます。
これまでの自分に別れを告げた時に、なぜか涙が出てきました。

ネイティブアメリカンが去った後、
初めて一人でテントを張りました。
どこに張ったらよいのか、予備知識もないままに。。。

タープというものもよくわからず借りて
自己流で設置しました。
風が吹いて、あとから大変な目に遭いました(苦笑)

カメラやデジタル機器、本などは持って入れません。
1日1回、1食の食事と水が届けられます。
トイレはもちろんありません。

毎朝、ネイティブアメリカンが回ってきてくれて、
今日やるお題を渡されます。
人と話すのは、その時だけ。

あとはお題を行います。
翌朝、前日に取り組んだことについて話をし、
その日のお題が出されます。

与えられた土地はごつごつした土地で
日陰はありません。
低い木が斜めになっていて、その土地の風の強さや
厳しさが伝わってきました。


(ここが私がいた土地です。戻ってから撮りにいきました)

私が行ったのは8月終わりで
日中は40度を超えた日もありました。
リュックに着けてた温度計によると、岩の上は50度近かったです。

日影がなくて、本当に困りました。
何より困ったのは、蚊よけ機能のあるパーカーと
虫刺されのくすりを車に忘れたこと。
その土地から戻った時に、80か所以上刺されていました💦

他に大変だったのは平地がなかったこと。
背もたれになるものがなかったこと。
こういったものがつらいんですね~。


(空港から山に向かう途中のサンタフェで)

日々のお題を行いながら、
自然の中に身を置いていると、
ウサギが近くで食事をしていたり、
ハチドリがすぐ近くを飛んでいきます。

普段は人間中心の暮らし。
家の中に虫もいないし、人間に都合がいいように
暮らしが設計されています。

ここでは、人間は来訪者のような感覚になります。
彼らの営みの中にお邪魔させてもらっている感が
満載です。

いきなり降ってくる大雨。
夜には天の川が観れる満天の星。

そこで、毎晩行っていたのが焚火です。
焚火と表現していますが、彼らにとって
火はとても神聖なものです。

持って行ったタバコの葉を火に捧げます。

ここで、自然と共に暮らしているうちに
自然から学ぶことが沢山ありました。

持っているだけでは腐っていくものがある。
本当に大切なものは、いつも身につけておく必要がある。
自分は生かされているのだということ。
などなど・・・。

それらが、自分の生き方にはもちろん、
組織づくりのコンサルティングやリーダーシップ支援
そして人間だけでなく全体との調和など
大きな影響を与えています。

ここから戻った1か月後に南米アマゾンに行くための
準備にもあたる体験になりました。
そして、さらにアマゾンから戻ってからは、
この自然の摂理をどのようにリーダーシップに
生かすのかを学ぶために
再びWindEagleを訪ねることになるとは
この時点では全く予想していませんでした。

(ビジョンクエストが終わった直後。敬愛するメンターの一人WindEagleと)

あの時、これまでの自分に別れを告げた感覚
今もしっかりと残っています。

全ての事象は変化しています。
瞬間瞬間、変化し続けているのです。
変わらないものはありません。

変化し続ける中で、
二度とこない瞬間瞬間を生きています。

来週のキャンプの話から、
懐かしいビジョンクエストの話になりました。

来週は寒そうです。
密を避けるため、自分用にこの時のテントを持っていきます。
張るのは2度目です。
無事張れるでしょうか💦

あなたが本当に望む世界に行こうとする時、
何に分かれを告げますか?

今日もお付き合いいただきありがとうございます。

鮎川詢裕子

 

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