鮎川詢裕子メッセージ

自分のための時間持っていますか?

こんにちは。鮎川詢裕子です。

このところ朝晩の冷え込みを感じられるようになってきました。

今年は紅葉が少し遅れている地域があるようです。

あなたのお住まいの地域はいかがですか?

 

そんな中、先日リトリートで長野県の木曽に行ってきました。

初めて高速バスに乗って、人里離れた木曽路へ

着いてみると、色とりどりの紅葉で覆われていました。

リトリートには、避難、引きこもる、静修といった意味があります。

「日常生活から離れる時間を持ち、自分のための時間を持ったり、

心身をリセットして日常生活を新たに再スタートする」

といった意味でも使われています。

今回のリトリートはメンテナンスの必要性を感じてのものです。

 

とはいえ、現代社会に暮らしていると、

沢山のプロジェクトややるべきことから一旦離れるには、

焦りを感じたり、勇気が要ることも多いのが現状ではないでしょうか。

 

気になることを敢えて手放し、自分を整える。

 

過ごし方によって、本来の自分を取り戻したり、

自然とのつながり、リフレッシュに大きな効果があります。

実は今回のリトリート、あるプログラムに参加したのですが、

やることが沢山ある中で参加するのに

大変勇気が要りました。

ギリギリまで仕事をし、終わらないものを抱えていたので

こっそり夜は仕事をしようと

パソコンやタブレットを持ち込んでいました。

しかしながら、PCやスマートフォンから、極力離れるよう指示があり

強制的にデジタルデトックス(一定期間スマートフォンやパソコンなどの

デジタル機器との距離を置く)を行うことになりました。

リトリートとは本来そういうものだと知っているのに

指示の瞬間、焦りました。

けれどもそのおかげで

・今現実に目の前で起きていることに向きあえる

・自然や人とのつながりをより感じられる

・身体の感覚、感性が鋭敏になる・豊かになる

・普段目を向けられずにいた大切なものを思い出す

といった効果とともに

・仕事や生き方の指針

といったものに改めて触れる機会となりました。

鮎川 詢裕子さんの投稿 2019年11月5日火曜日

音声をオンにすると、雰囲気を感じていただけます。

 

      * * *

こういった体験をする度に思い出すもののひとつが

南米エクアドルのアンデス山脈の先住民の村に滞在した時の体験です。

その時のメインの目的地はアマゾンの先住民のテリトリーだったのですが

いきなり行く前に心身の準備をするため

標高約3000メートル彼らの村に滞在しました。

農業を生活の中心にする先住民です。

そこでなんと!各家庭に数人ずつホームステイしたのです。

 

ケチュア語という伝統的な言葉を話す彼らとのコミュニケーションは

身振り手振りや本を見ながらのカタコトのスペイン語の単語です。

互いにわかろうとすると、何とかなるし

気づかいや温かさが伝わってきました。

私が泊まった家庭は、おそらく最も貧しい家だったのではないかと思います。

他の人が泊まった家の写真を見せてもらって、そうわかりました。

ゲスト用にシャワーがありましたが、沢山の小さな穴のうち、ほんの少しから

わずかに水が出ているような感じでした。

最小限のもので暮らしていますが、家族は仲良く温かい雰囲気がありました。

朝早くから30代くらいのお父さんが畑を耕し、

私たちはお母さんの朝ごはんづくりを小学生の男の子と一緒に手伝いました。


村の現金収入は、我々のような人を泊めるのと、

村の女性の刺繍などを市場で売る事によって得ていて

お金は医療を受ける・子供が教育を受ける時に出ていきます。

当然Wi-Fiなどありません。

そこでかけがえのない体験をいくつもすることになりました。

機会を見てご紹介できればと思います。

その村を出る朝、

村のとりまとめをしているリーダーにインタビューを行った時のことです。

彼は

「あなたたちから見たら、私たちのことを可哀想に見えるかもしれないですね」

そう言った後、

「でもね、私たちから見たら、可哀想なのは

 都会(現代)の生活をしているあなたたちの方です」

といったのです。。。

そして、こう続けました。

「なぜなら、あなたたちはいつも

たくさんのやらなければいけないことに追われ、

将来の不安や、過去の後悔ばかりしているように見える。

人々はうつむきがちで、街角には物乞いの人がいますよね。」

「でもね。この村には物乞いはいないんですよ。

 なぜなら、この村の人たちは助け合うからです。」

彼らは、太陽の上がる方角で種をまく時期や

収穫やメンテナンスなど、暮らしや生き方のすべてが

人とのつながりや自然との調和と共に

存在し、暮らしていましています。

今、起きていることと調和しながら生きているのです。

こちらはアグリカルチャーカレンダー
太陽がどこから登ったら何をするのか、いつ種をまくのか、といったことが記されています。

      * * *

 

今回リトリートから戻って感じるのは、

行く前よりも集中力が増し、

よりリラックスしています。

結果として効率もあがっているように思います。

アンデス山脈で教えてもらったあの感覚にも近い感覚です。

「忙しいのにありがとう」

「忙しいのにごめんね」

という言葉が多様される現代。

「忙」は「心をなくす」を表しています。

やることが沢山あったとしても、心がちゃんとここにある状態は

作れると思います。

地に足が着いて、今につながり、リラックスしている。

そんな状態でいるために、あなたが行っていること、

心がけていることは何ですか?

予想外の展開があるときにも、

これから年末に向かうあわただしくなりがちな日々の中でも、

落ち着いて自分らしくいられる

地に足が着いている

意識の的に心が湧きたつ実現するビジョンを描き続けている

そういう状態で過ごせますように。

朝の御嶽山 一面に霜が降りていました。

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