鮎川詢裕子メッセージ

この時期、組織・チームで仕事を進めるために大事なこと

藤の花

こんにちは。鮎川詢裕子(あゆかわじゅんこ)です。

今日は出版に関する打ち合わせが2つ。
ずっと前から出したいと思っている本についての打ち合わせです。
私の本ではなく、海外の本の翻訳出版です。
どうなっていくのか、楽しみです。

さて、最近いただくご相談や企業のリーダー層向けや、
あるコミュニティー向けの継続的な案件のいくつかに
ある共通する異変が起きています。

業務や案件を前に進めようにも、どこか進まない。

今のうちに改革を進めようとしているのに
どこか人がついてこない
というものです。
あなたの職場ではいかがですか?

関わらせていただいている案件においても
コロナの自粛要請をきっかけに
「プロジェクトを進めている場合ではない」
「こんな時に行う必要があるのか。もっと大切なことがあるのではないか」
といった声が出るようになってきています。

社会の状況が大きく変わる中、
現場の状況も変わってきています。

その中で、コロナ前と同じように案件を進めるには
どこか無理を感じている
あるいは
どこか、落ち着かない
という「無理」や「落ち着かなさ」があるようです。

通常はこういった胸の内や心情というものは
個人的なものとみなされ、
個々でどうにかする

自分なりに何とかする
ものとして、職場やコミュニティ内で扱う機会は少なく
言い方を変えると、放置されがちかもしれません。

しかしながら、先が見えない今、
この先会社はどうなるのか?
自分の人生はどうなるのか?
経済や暮らしはどうなるのか?
と、考える機会が増えています。

このような状況下では
ひとり一人の中にある現状に対する反応を
放置するのではなく、ちゃんと扱う機会が必要されているのではないでしょうか?

「対話の場を持ってほしい」
とリクエストできる人たちは
意思表示ができる、あるいは対話に慣れている人たちです。

多くの人たちには、胸の内をどう扱ったらいいのかすらわかりません。
対話によって何ができるかすら
想像すらできないでしょう。

なぜなら、今まで内面のとらえ方を
安心して話せるような機会がなかったからです。

リーダーが方向性を示し、フォロワーがついてくる。
というだけでは満たせないものが出てきてます。

今は誰もがこれまで考えてこなかったことを
かつてなかったほど考える機会が増えてきています。

会議形式から対話形式に変えて
現場の変化と意識状態を汲み取って
組織全体、企業全体で何が起きているのか
自分たちに現れているものは何なのか?

といった、対話をすることによって
メンバーが自ら動き出せるようになってくる。

この時に大切なのが、
相手の受け止め方、捉え方をありのままに聴く場である
ということです。

「それは違うでしょ」と
途中で否定をしたらかえって心を閉じてしまいます。

相手が言う言葉をまっさらな心で評価判断なく聞く
相手の靴を履いて聴く

それがあってこそ前に進めるのです。

組織によっては、対話の場を全員で持つのが難しいかもしれません。
そんな時には、いつくかに分けでも構いません。

対話の場をひとりひとりが自立していくための
必要なプロセスにしていくことができるのです。

前に進めるだけでなく
一旦敢えて立ち止まって
現状を見つめるスペースを持つことが

結果として大きな動きをつくりだすきっかけになることが
よくあります。

先が見えない中、内側に抱えているものを外に出したり
個々が感じ取っている現場の変化を語り合うことによって

自分たちに今何が起きているのか
現状の状態にどんな反応をしているのか
こういった話をしていくことによって
この先の方向性を彼らと一緒に見出していきます。

もし、思い当たることがあれば、参考になさってみてくださいね。

 

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