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鮎川詢裕子メッセージ
5.62019
最先端の再生医療と自己変容力
連休中にいくつか興味深いTV番組を観ました。
その中のひとつが「再生医療」。
患者自身が持つ特殊な細胞を利用して
“自己再生能力”を活性化させ治療し
一度失った機能を取り戻し回復していく様子に
人の持つ力とても驚かされました。
首から下がマヒしてほとんど動けなくなってしまった患者さんが
寝たきりから身体の感覚や動きを取り戻していく。
患者さんの体内から取り出すのは「間葉系幹細胞」と呼ばれる特殊な細胞。
これを培養して1億個ほどに増やし、それをたった一度、
点滴で血液中に戻していくことで、副作用なく改善が起きていくのです。
自分が持っているものを使って再生することができる
未来への更なる可能性を感じました。
ご覧になりたい方はオンデマンドでご覧いただけます。
この番組を観ていて思い出したことがあります。
私たちが自己成長する時も、
内なる部分が大きく関連しています。
人や組織の成長にかかわらせていただいていて
一見「問題」や「課題」に見えるもの。
問題を直そう。改めよう。
あるいは
直させよう。改めさせよう。
そう考えがちです。
そこを外からの力だけで変えさせようとしても
なかなか変わりません。
表面的な行動を変えさせたところで、起動部分にアプローチできていなければ毎回、表面的な行動面をウオッチしていなくてはなりません。
無理に変えたら悪化あるいは強化してしまう可能性があります。
また、本人自身が自分を変えたいと思っていたとしても
自分だけではなかなか変えられないことがあります。
自分では無意識で行っていてそのツボがわからないからです。
根本的な変化のためには
表に現れている事象や言動を起こしている奥にある要因に目を向ける
と見えてくるものがあります。
その人が繰り返しそのパターンを繰り返しているのだとしたら
それに至った経緯に好奇心を向けていくと
意外と本人はどこか良かれと思って行ってることが多いものです。
余裕がないと忘れがちになりますが
そこに大切なツボがあることが多いのです。
すぐに依存をしてくる人に
「主体性を持て」と伝えても
実現しにくいですよね。
本人は依存しているとすら気づいていなかったりします。
例えば
すぐに人にアドバイスを求め自分で考えない。
という場合、
・否定された経験から自信をなくしている
・自分は作業を完璧に行うのが自分の業務だと思っている
など、何がその行動の要因になっているのか
本人に確認して初めて明らかになることがあります。
また
その人に行動の指示を出している人がその意図や目的を
伝えていないことがその人の要因を作り出している場合もあります。
相手の内なる部分
と
自分の内なる部分
ここに光を当てていくことが大事になるのです。
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