鮎川詢裕子メッセージ

人の才覚をインストールする方法

こんにちは。鮎川詢裕子(あゆかわじゅんこ)です。

ドローダウンを活用したサステナビリティ経営推進と
その変容をリードするリーダーの輩出を
支援しています。
「私/あなた/私たち/すべてそれぞれと、つながりつくる」
をアプローチのベースにしています。

この人の考え方が自分に合ったら
人生変わるだろうな。

こんな人になりたいな。

どんな感性で生きているのか知りたい。

こんなふうに思ったことはありませんか?

憧れの人や、理想のリーダーといった
ロールモデルや、

〇〇の専門家といったように
専門分野を持っている人というケースも
あるかと思います。

実際にその人のそばにいて、行動を共にし、
目に見える行動のもととなっている
どんな思考や信念を理解しながら、
実際に自分で実践してみるという方法もあるでしょう。

また、その人の自伝や体験談、講演やエッセイを
読むことによって、感覚をつかんでいくことも
できます。

今日は最近、私が実際にやってみて
うまくいかなかった経験と、
効果を実感しているもののひとつを
紹介したいと思います。

このところ、ある専門分野を持った人に
その考え方と実際にどうするのかを学んでいます。

説明してもらったとしても、
実施に自分で取り組んで、腑に落ちていかないと
身につかない。

それは自分でもよくわかっていたので、
コミットして臨んだつもりです。

最初に言われたのはこのようなことでした。
どんな小さなことでもいいので、どんどん質問してきてくださいね。
 一人で考えているよりもずっと早くなるので。

その専門家さんとのセッションは月に一度。
そして、初回で来月までやることを決めて終わります。
何をするか、結果が明確でした。

最初の一カ月は、
「どんな小さなことでもいい」
と言われても、
「ある程度のものをやり遂げてからでないと
 迷惑をかけてしまう」
「ちゃんとやらなければ!」

という、観念が邪魔をして、
自分自身でプレッシャーをかけて
前日になってしまいました。

つまり、苦手意識を強化する
最初の1ヶ月を過ごしたわけです。

前日になって初めて、
この1ヶ月自分なりに取り組んだものをまとめ、
送りました。

そこで、帰ってきたフィードバックは、
具体化に関する示唆でした。

もっと前に、投げかけていたら、
このサジェスチョンをもっと前に聞いておいたら
初回の1ヶ月はもっと意味ある期間になった。

と気づいた瞬間でした。

2回目のセッションで、
その気づきと共に、
どれくらいハードルを下げてもいいのか
という許可を自分に出すために必要な対話をしました。

そして、現状の自分を起点に
どう考えるのか、そのために何をするのかを
話し合っていきました。

この時に役に立つのが質問力です。
相手の専門家はすでにどうするのかを具体的に描いていますが、
こちらには経験がありません。

ですので、セッション中にイメージが湧かないと、
その後の行動において、立ち止まってしまう要因となります。

質問は、専門領域でもあるので、
実際の行動を移すのに必要な部分を埋めるために
沢山質問していきました。

それは具体的に何をするんですか?(行動の具体化)
それは、〇〇ということですか?(こちらの理解度の確認)
どんなふうに行うんですか?(やり方やプロセスを聞く)
それをすると、どんな効果があるんですか?

と、流れを壊さないように、
その相手が何を考えて実際にどうしているのか、
情景が浮かぶように教えていただきます。

振り返ってみると、その時に
短い感嘆詞がつくような相槌を
入れながら聞いていたと思います。

うわぁ~!そうなんですね!
だからそれが可能になるんですね!
いや~!勉強になります!

本当にそう思っているので、
相手にも届きやすかったと思います。

そして、セッション後
その動画を何度も巻き戻しながら、
・気づいたこと
・取り入れていきたいこと
・自分が話したことがないけれど、
 使っていきたい言葉
を徹底的にメモしていきました。

なんでこんなにここに時間をかけているのだろう

と、自分でも思いながらも、
自分にはない知見を身につけるなら、
記憶を頼りにするだけでは、もったいない

かといって、セッション中にメモをすると、
会話に没入できないので
セッション中は実体験
セッション後の振り返りで、客観的に振り返る

そして、振り返りで取ったメモに基づいて
実践していきました。

今度は、比較的にすぐに軽めの報告を
行ってみます。

すると、すぐにフィードバックが返ってきて
どこが良くて、何が改善ポイントか。
という、専門家目線がわかります。

どこが着眼点なのか、
わからなければ、すぐに質問をして
解決して、また行動を繰り返す。

この小刻みな、行動とフィードバックと改善
というサイクルを回していくことによって、
その専門家の感覚が少しずつ理解できるように
感じました。

そして、第3回目のセッションへ。

第2回目(最初の1ヶ月を過ごしたあと)のセッションとは、
いる場所が変化していることがわかりました。

能力がアップしたかどうかは正直まだわかりませんが、
こうやってやるんだ
という感覚がつかめてきたのが大きかったです。

これまでやったことがない分野を
実践していくのはとても勇気が要ることです。

けれども、実践をサポートしてくれる人が
そばにいることによって
その推進力は格段に上がっていきます。

そして、どれだけサポーターがいたとしても、
どのようにサポートしていただくかは
自分次第なのだと学んだこのひと月でした。

ご参考になれば幸いです。

今日もお読みいただきありがとうございました。

鮎川詢裕子

 

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