鮎川詢裕子メッセージ

受け入れがたい意見にこそ「もう少し聞かせて」があなたを救う

こんにちは。鮎川詢裕子(あゆかわじゅんこ)です。

DRAWDOWNドローダウンを活用した
サステナビリティ経営推進による企業価値の向上と
その変容をリードするリーダーの輩出を
支援しています。

上司部下やチームメンバー、プロジェクトなどにおいて、
自分が進めたい、信じている方向性と
異なる意見が出てくるとき、
想定外の言葉が返ってきたとき、
あなたはどんな反応をしがちですか?

「そうなんだね」と受け入れて、相手のその奥にある考えに
焦点を当てられる時もあれば、

相手が言った「言葉」に反応して、
反論や、自分の考えを言いたくなるという
こともあるのではないでしょうか?

特に、時間がない時や
自分が心を注いでいる時、
あるいは、
自分ばかりが取り組んでいて周りがそうでもない時、
「なんで自分だけやっていて、皆はやらないんだろう」
と思っている時などはなおさらです。

相手の言葉に、自分の考えを
ぶちまけたくなり、持論を展開して
自分の考えに沿った結果に持っていきたくなる

そんなこともあるでしょう。

相手のちょっとした言葉をきっかけに、
持論を展開した時、
その瞬間は、言えてスッキリしたり、
「正しいことを言えた」
そう考えるかもしれません。

思ったことを言うのは
時には、とても大切です。
そして、もっと大事なのはそのあとです。

正しいことを言ったはずなのに、
なぜか、人がついてこない。
雰囲気がしらけてくる
なんかスベッている感じがする

もしそのようなことがよく起きているのだとすると、
どうなのでしょうか?

なんで、こんなに一生懸命にやっているのに
こんなふうになるのでしょうか。



それは、

あなたが自分の考えを話すタイミングが
早すぎる

と考えられます。

ここまでの出来事を、少し客観的に
見てみましょう。

Aさんが、何か意見をいいます。
Bさんの考えや期待している言葉、とは違う内容です。

この、Aさんの意見を聞いた段階では
Bさんにとっては、A≠Bの状態です。
Bさんはまだ自分の考えを述べていないので、
Aさんにとっては、A≠Bでも、A=Bでもありません。

次に、Bさんは、Aさんを否定するような
「Aではなくて、B」という持論を展開します。

なぜなら、BさんはA≠Bだと捉えているので、
話をBに持って行かなくてはという恐れの気持ちが
あるからです。

この時点で、AさんにとってA≠Bあるいは、A<Bの状態になります。
Bさんにとっては、A<Bといった感覚が近いかもしれません。

ここで、Aさんの心が離れていくのです。

受け入れてもらえない
わかってもらってない
と。

Aさんが最初に意見を言ったのは、
Aさんなりに、れが必要だと思ったからです。

では、どうしたらいいのでしょうか?
どうすればよかったのでしょうか?

Aさんが何かあなたとは異なる考えや
想定とは違うことを言ってきたときに、
その言葉を発した意図や考えを
聞くのです。

「というと?」
「もう少し聞かせて」
そう短く言えばよいのです。

それによって、あなたはAさんがその言葉を発した
背景を理解することができるようになるでしょう。

Aさんの話を聞いても
すぐに理解できない場合は、
もう一度、
「というと?」
「もう少し聞かせて」

あるいは、
「それでそれで?」
「どうしてそんな風に思ったの?」
「いつ頃から?」
といったように、Aさんの言葉からきになるところに
好奇心を向けて掘り下げていくと

「そうだったのか」
「それも一理あるな」
と、思えるものが見つかりやすくなっていきます。

ポイントは、短い言葉で質問する
です。

この時点で、A≠Bではなくなり、
Bさんは、Aさんに持論を展開したり、
言い負かすというよりは、
Aさんに対して、フラットにBさんの考えを
述べやすくなります。

すると、Aさんは「自分を理解しようとしてくれる」
と感じられ、Bさんに心を開き、互いに建設的な
関係を築きやすくなるのです。

このように、大事な話をするときは、
自分から少し離れた客観的な視点から、
会話を捉えていくと、
互いにとっての最善ポイントを見つけやすくなります

たとえ、どれだけBさんの意見が正しかったとしても、
相手が受け入れなければ、先に進めることができません。

個と全体を同時に捉える

力を磨いていくことが、きっとあなたを助けてくれるはずです。
できることもあれば、できないときもあって、
それに気づきながら、毎回立て直していく。
私もそうです。

参考になれば嬉しいです。

心から応援しています。

今日もお読みいただきありがとうございました。

鮎川詢裕子

 

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