鮎川詢裕子メッセージ

日本と世界での認識の違い

こんにちは。鮎川詢裕子(あゆかわじゅんこ)です。

DRAWDOWNドローダウンを活用した
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その変容をリードするリーダーの輩出
支援しています。

12月に入ってから、文部科学省と気象庁から
「パリ協定」を達成できない場合、猛暑日が倍増する
という予測が発表されました。

パリ協定とは、2015年に開催の
国連気候変動枠組条約締約国会議(COP21)で
採択された協定です。
京都議定書に代わる、 2020年以降の
温室効果ガス排出削減等のための
新たな国際枠組みです。
歴史上初めて全ての国が参加する公平な合意です。

パリ協定では、21世紀末までに世界の平均気温を
産業革命前より2.0度に抑えるという目標を
掲げています。

この発表によると、
パリ協定の目標が未達成なら、
日本の平均気温は約4.5度上昇するというのです。

日本沿岸の平均海面水位は0.7M上昇し、
1日200ミリ以上の雨量を記録する日も2.3倍
なります。

昨年、映画「天気の子」で出てきた
シーンを観た時に、衝撃を受けたのを
思い出します。

日本近海の海水温も、3.58度上昇し、
東京湾や大阪湾での高潮リスクが
高まります。

今までの気象状況が、これからも
激しくなっていくということです。

このままでいくと、
私たちが住める場所が変わるだけでなく、
生活スタイル、仕事、都市構造も大きく
変わっていくことでしょう。

そんな中、日本における気候変動についての
認識はどんなものかというと、
日本と世界では大きながあるようです。

先日、国立環境研究所の江守正多さんが
紹介していた調査結果によると、

あなたにとって、気候変動対策はどのようなものですか?
という問いに対して、以下の2つの回答があります。

●多くの場合、生活の質を脅かすものである
日本   60%
世界平均 27%(中国14% ドイツ24% 米国25%)

●多くの場合、生活の質を高めるものである
日本   17%
世界平均 66%(中国65% ドイツ63% 米国67%)

これを見る限り、前向きではない捉え方が多いようです。

そこには何があるのでしょうか?

経済と気候変動対策は両立しない
という恐れの思い込みがあるのかもしれません。

果たしてそれは本当なのでしょうか?
私たちの信念や思い込みは真実とは限りません。

ドローダウンによると、温暖化削減の解決策は、
実行のためのコストはかかるものの、
実行によるコスト削減額の方が大きく上回る
という結果も出ています。

温暖化に限らず、私たちが真に変化を起こしていくためには
その解釈は本当なのか?
その捉え方が何によるものなのか、
認識を見つめ直していくことが大切です。

大きな飛躍をしていくには、
頭脳や知識だけでなく、
どんな意識でいるのかが、重要なポイント
になってきます。

そのためには、対策を考えるだけでなく、
そのまえに内なる捉え方にも
踏み込んでいくことによって、
恐れからではなく、本当に叶えたい世界や
豊かさ、ビジョンにつながることができます。

そういった心の内を語り合う場こそが
必要なのだと思います。

普段語られない心の声を言葉にした時に
人は本当の気持ちに気づいたり、
他の人がどう感じているかを理解することによって
そこにいる人たちの心理変化が
起きることがよくあるからです。

それは、本当のことを言って受け入れられる
安心感があることによって、
さらに本当はどうしていきたいのか。

さらにアプローチしやすくなっていくから
なのではないでしょうか。

今日もお読みいただきありがとうございました。

鮎川詢裕子

 

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