鮎川詢裕子メッセージ

「わかりません」と言われたら、質問の階層を下る

こんにちは。鮎川詢裕子(あゆかわじゅんこ)です。

「どうしたいですか?」

「いつからそうなんですか?」

「今の説明理解できますか?」

など、明確化や理解度、認識あわせのための質問に対して

「わかりません」

と答えが返ってくることがあります。

そんな時、どうしていますか?

あきらめますか?

それとも、このまま続けるとしたら
どんなアプローチをしているでしょうか?

もし、「そうか、わからないのか」
話を終える、または、あきらめてしまう
あるいは、「わからない」を前提に話を進めていくと
相手も、あなたもわからないままになります。

「わからない」という謎の固まりができるのです。

そんな時には、質問を掘り下げて
「わからない」の中身を教えてもらいます。

 

例えば、
どんなふうにわからないのか?(HOW)
どこまでわかって、どこからわからないのか?(WHERE)
いつまでわかっていたのか?いつからわからなくなったのか?(WHEN)
何をきっかけにわからなくなったのか?(原因)

このように、いくつもの掘り下げる質問があります。

 

すると、
専門用語で引っかかって、ついていけなくなりました。
〇〇さんの話まで理解できたんですが、
具体的な事例になったら難しくてわからなくなりました。

といったように、何によってわからなくなったのか、
要因や対策が見えてきます。

そして、一度掘り下げた質問に対して、
どんな回答が出てくるかによって、その先のアプローチが
変わってきます。

質問を一度掘り下げただけでは、
目的にしていた答えを得られない時には、
さらに2階層目の質問を考えて
投げかけてくことによって、
「わからない」から「わかる」部分を増やしていきます。

質問は、数式のように正確です。

質問によって、相手から聞きたい答えが得られない時には

質問が間違っているか、
信頼関係が築けていない
ことが大半です。

何を引き出したくて質問をするのか、
という質問の目的が明確になっていれ
質問のスキルさえあれば、
目的に合わせた質問ができます。

ただし、2つ目の信頼関係を築くのを忘れて
自分が知りたいから相手に答えてもらう
自分のために、相手に答えさせる
ような態度で臨むと相手は答える気を失います。
存在している答えがあっても、心を閉じて
言ってもらえなくなるのです。

相手に気持ちを寄せて、その人を大切に思い

相手のことを知りたい
相手を理解したい
教えてもらいたい
という姿勢で臨むとき初めて
真意を話してくれる
ようになります。

 

 

こういったことを知っていても、
できないことがあります。
最近、ある会話で「わからない」を鵜呑みにしていた
自分に気づきました。

この先の方向性が決めていくような大切な
話において、私はいつの間にか
相手に答えてもらう態度を
取っていたのだと思います。

なんでしっくりこないのだろう?
という感触はありましたが、
何が起きているのか、わかりませんでした
あとからふと、思い当たることに気づいて、ハッとしました。

何ということをしてしまったのだろう!と。

余裕がなくなってきたり、
思い込みが激しくなってくると、
目に見えるもの、耳にするものだけで
判断をしてしまいがちになるのだなと
振り返りました。

そんな自分を責めすぎると、自己嫌悪に入ったりします。
正直だいぶ落ち込みました。

それでも、
ああ、そうだったんだ!
と、ここで気づけたことに感謝し、
余裕のなかった自分を受け入れ赦し
決めつけてて申し訳なかったと素直に詫びています。

誤りに気づいたら、引き返す。
それしかありません。

この内側で起きた気づきが、現実に反映されていきますように。

今日もお読みくださりありがとうございました。
感謝をこめて

鮎川詢裕子

 

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