鮎川詢裕子メッセージ

メッセージの投げかけひとつが違いをつくる

こんにちは。鮎川詢裕子(あゆかわじゅんこ)です。

緊急事態宣言が解除となり新しい日常に向けての毎日が始まりました。
いかがお過ごしですか?

私が住んでいる地域では
緊急事態宣言のあった翌日から、日に何度か外出自粛の放送が日本語と英語、中国語で
流れていたのが解除宣言日に最後の放送とのアナウンスがありました。
最初は、厳しい指示的な語調で、支配的な印象を持ちびっくりしました。
統制下に入るのではないかと思わせるような緊迫感を感じました。
きっと発信サイドも慣れていなかったのでしょう。

それが、1週間くらい続いた後、次第に「一緒に乗り越えましょう」
という語調に変わっていきました。
「相手と自分の命を大切にしましょう」と提案型の声掛けです。
語調も柔らかく、同じ人の声なのに、思いやりのようなものが伝わってきました。

最後の放送はこれまでの協力への感謝が語られていて、行政との連携が感じられる温かい言葉で締めくくられていました。
晴れた日は日課にしているウォーキング中に放送を聞きながら、拍手をしたいような気持になりました。

これって、どこの組織やコミュニティでもあり得る話ではないでしょうか。

発信者が望む結果は同じだとしても
どう語り掛けるかで、与える影響が全く変わってきます。

最初の頃は厳しい語調で
「行ってほしくない行動」
「避けたい行動」
を中心に告げていました。

そのあと、聞いた人の心に残るのはどんなことでしょうか。
厳しさといった「質感」と「望んでいない状況」です。

徐々に変化していったときには
相手の状況を思いやる「言葉がけ」
共に行う感を出す
「望む状態・実現したい未来」です。

このような雰囲気がないと、そのつもりはなくてもどこか強制的な雰囲気になってしまうことがあります。

私たちが、「避けたい未来」をイメージするのか
「こんな未来になりたい」というものをイメージするのか
それによって、起きる未来が違ってきます。
それはなぜでしょうか?

そのイメージが気持ちや感情、モチベーションをつくり出し、
それが思考をつくり出し、行動に繋がっていくからです。

「それ、やってみたい」と希望が持てたり、ワクワクする、心地よさを感じると
それに向かおうとする思考がうまれ、そこに向かうための行動を後押しします。
逆の場合は敢えて触れないことにします。

ここで大事なのは、行ってほしい「行動」を伝えるのではなく
相手を思いやり、これまでの協力に感謝を伝える。
共に実現していく仲間として声をかける。
ビジョンを共有して、そのビジョンに招待するのです。
すると、人の心は前向きに向かっていくようになります。

あなたが本当に伝えたいメッセージが相手の心に届きますように!

 

 

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