鮎川詢裕子メッセージ

してほしいことを言う?言わない?リーダー像のイメージが変わった瞬間

こんにちは。鮎川詢裕子(あゆかわじゅんこ)です。

人と組織の能力開発とサスティナブルな事業活動への
本質的な転換支援を日本と中国等で行っています。

今からさかのぼること、10年以上前に、
それまで私が知っていたリーダー像とは全く異なるリーダーに
立て続けに出会った時のことを今でも時折思い出します。

なぜなら、その出会いこそが
今の「教えないで気づきを導く」スタイルの
原型になっているからです。

ひとあるトレーニングに参加した時のことです。

それは、トレーナーズトレーニングといって、
あるメソッドについて、トレーニングをする際に
トレーナーとしていかに効果的に伝え
学びを育んでいくのか
を習得するためのトレーニングでした。

そこでは人が物事を習得していくための考え方や
潜在意識の引き出し方を体得していくわけですが、
なかなか大掛かりなトレーニングでした。

そのトレーニングの中で、あるワークに取り組んでいた時のことです。
とても単純だけれど、根気のいるワークに
真剣でかつ、好奇心満載で、真剣に取り組んでいる自分に
ハタと気がついたのです。

なんで、この単純なワークをこんなにも
嬉々として取り組んでいるのだろうと、
我に返りました。

会社で言えば、単純作業をものすごくテンション高く
嬉々として取り組んでいたのです。

どうして私自身がこんなにも嬉々として
この作業に取り組めるのかだろう?
と、驚きました。

会社だったら考えられないことだ
とも思いました。

この違いは何だろう?
なぜ喜んでこのワークができているのか?

そこに好奇心が湧いてきました。

会社ではこれまで、
「〇〇してください」
と、行うべき行動について
指示を受けてきました。
「してほしい行動」を中心にした指示が
上司からの言葉でした。

しかしながら、このトレーニングでは
一切、行動の指示だけ行われることは
ありませんでした。

それよりも、その取り組みの意味や目的、
意義など、そして取り組みを楽しんで行うための
工夫が満載で、その話を聞いているだけで
自ら動きたくなるような気持になっていくのです。

この取り組みによって、あなたはこんなことが
わかるようになりますよ。
それがわかったら、どうなれると思いますか?

あなたはこの経験を通して、実は〇〇を
理解していくことになります。
あなたはどう考えますか?

このように、絶大なる信頼を参加者に寄せて
大きな可能性を信じて、その人の能力を引き出す
かかわりがありました。

なにせ、長期間にわたってのことだったので、
一言ではなかなか表現できませんが。

人をリードするには、指示を出すのではなく、
本人が自分で稼働するように働きかける
リーダーシップがあるのだと
初めて納得することができました、

こういうリーダーシップを学びたい。
体得したい。

その瞬間に、これまでお知らなかったリーダーシップの
あり方に引き付けられていきました。
そして、この道に進むことになっていくきっかけに
なったのです。

今日もご覧下さりありがとうございます。

鮎川詢裕子


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