鮎川詢裕子メッセージ

どれだけ動いても歪みをもたらす見えない力とは?

こんにちは。鮎川詢裕子(あゆかわじゅんこ)です。

今日はかかわらせていただいているある組織の打合せ。

この組織は、あるプロジェクトを行う直前に発足し、
発足とほぼ同時に大きな活動を行う必要がありました。

やることが山積していて、どんどん決めて動かないと間に合わない。
そんな状況でした。

本来であれば、発足時に丁寧に話し合い
共通認識を持っておく
私たちは何者か?
ミッション:その組織体としての使命。存在意義を言葉にしたもの
ビジョン:ミッションが実現した姿(将来像)
バリュー:他のいかなる存在とも異なるその組織体をその組織体たらしめている独自の価値
大切にしたいこと:大切にしたい価値基準

について、話し合ったものもあれば、
話せていないものがありました。
※組織体によって定義が異なることがよくあります。

なぜなら、それを話し合う時間があるくらいなら、
たくさんのTODOリストをこなす必要があったためです。

行動の前に話し合いをと必要性を訴える人もいましたが、
やるべきことが沢山ある中では、理想論を唱えているだけの人
になりかねません。
そんな中で、そのプロジェクトは動いていきました。

不安や恐れに

そのプロジェクトに集った人たちは、
そのプロジェクトの成功のために
それぞれ最善を尽くして行動します。

誰一人として、真剣でない人はいません。

しかしながら、ところどころで
歪みがでてくるのです。

それが大事なんだっけ?
優先順位ちがうんじゃない?

デザインや表現の仕方、質感、など、
様々なところに少しずつ出てくるのです。

例えば、
丁寧な言葉を使うか、フレンドリーな対応をするのか
権威を持つのか、境界を感じさせないようにするのか

最初に決めておかないと
どんなに想いがあったとしても、
その根っことなる部分を合わせておかないと、
それぞれの人が、信じたもの、感じているように行動するようになります。

時間が経てば経つほど、合わせにくくなっていきます。

目に見える行動や、アウトプットは
目には見えない力が動かしています。
何のためにやるのか、
どうして自分たちがそれを行う必要があるのか?
どんな価値観を大切にするのか?

といった根幹の部分といつもつながり合っている
ことが欠かせません。

たとえ、最初に設定しきれず
後からになったとしても
その活動の源泉を丁寧に紐解いていくことによって、
糸口が見つかっていきます。



そもそも、なんでこの活動を始めることになったのか?

それはどうしてか?
どこに心惹かれたのか?
何を大事だと感じたのか?
どうして、自分がやる必要があると思ったのか?

こんなふうに活動の根っこを辿っていく
活動や組織体の源泉が立ち現れてきます。

語る人の表情が変わり、笑顔がこぼれたり、
凛とした決意が伝わってきたり、
人によっては涙ぐんだり、高揚してくることがあります。

少し時間はかかりますが、とっても大切なプロセスです。

この組織では、間に合いそうです。

理念、存在意義、実現したい将来像、大切にしたい価値観を
明らかにしていくこと。

そして、
組織体全体にどう行き渡らせていけるのか、
行き渡らせ続けることができるのか
によって、その組織体としての生命力が大きく変わってきます。
それが、成果となって現れてくるのです。

 

今日もお読みくださりありがとうございました。

感謝をこめて

鮎川詢裕子


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