鮎川詢裕子メッセージ

2冊のドローダウン:表紙の違いで想起させるものが変わる

こんにちは。鮎川詢裕子(あゆかわじゅんこ)です。

まず、ドローダウン&クラファン関係のお知らせから

9月21日にクラウドファンディングが終了して
さすがに休息が必要になり、今日は予備日。

クラウドファンディングって終了時点では、
最終結果はわからないものなんだと、
今回初めて知りました。

それもそのはず。
振込の受付があるからです。
振込時点で、支援人数と支援額に反映されます。
連休明けの今日、支援者が10人、支援額も増えています。

現在の状況はこちらから

最終結果は2週間後に確定します。

明日には一旦、現時点の数値を出していきます。

ところで、クラウドファンディング終了後、
「書籍を購入したい」という人が複数いらして
今日は改めて書籍予約ページを作成しました。
もともと予定していたもので
明日にはオープンできると思います。

どちらにしても、書籍の購入ができない空白時間は
できるだけ短い方がいいので準備ができたら
お知らせします。

 

2冊のドローダウン

私の手元には、現在2冊のドローダウンがあります。
トップ画像の左側が本家米国ペンギン社のDRAWDOWM。
右側が台湾版ドローダウンです。

表紙のイメージが全く違いますね。
米国版の表紙は文字のみです。
何と書いてあるのかというと、

DRAWDOWN
The Most Comprehensive Plan Ever Proposed to Reverse Global Warming

日本語にしてみると、
ドローダウン
地球温暖化を逆転させるための、史上最も包括的な行動プラン

 

このタイトルにしたことについて、
著者のポールホーケン氏は序文(第一稿訳)で
「少々おこがましく聞こえるかもしれません。
ですが事実、温暖化を逆転させる詳細な計画は未だ提案されていませんでした。
だからこそ私たちはその表現を選びました。」
という記載があります。

これはどういうことなのでしょうか?

ポール・ホーケン氏によると、
「温暖化ガス排出を遅らせる、止めるという以外のロードマップは今のところありません。」
温暖化を遅らせる。温暖化を止める。
つまり、温暖化するという望ましくない状態に焦点が当たっているわけです。

この本のタイトルは、「温室効果ガスの上昇のピークが転じて減少する時点」を
ドローダウンと呼んでいます。

つまり、目指す地点が明示されていることに大きな意味があります。
こういった表現はかつてないのです。それは希望を表しているのです。

台湾版の方を見てみると、
2酸化炭素を排出しているらしき写真が2枚
掲載されています。

米国版と台湾版で人をやる気にさせるのはどちらでしょうか?

望ましい方向を示す:ビジョンを見せる
実現したい地点に向かう、そこに行きたいと触発する

望ましくない現状を見せる:起きている現実をつきつける
痛みから逃れる、すべきという気持ちを誘発

どちらのやり方もありますが、
私は希望が大事だと思っています。

希望があるから、成し遂げたい状態があるから
人は取り組めるのです。

 

書籍の中身はこんな感じ。

6位の女子教育 左が台湾版 右が米国版

台湾版の左上に白い「女子教育」の文字が見えますか。

5位の熱帯雨林の保護 左が台湾版 右が米国版

こうしてみると、レイアウトも文字の大きさも違います。

日本語版は、どうなるのでしょうか?
書籍の大きさや、言語によって印象がこのように変わってきます。

ご覧いただいたように、各ページに美しい写真が入っていること、
そして、再生紙にするなど条件があることから
本の価格を抑え、少しでも手に取っていただきやすい価格にしたくて
クラウドファンディングでご支援をいただきました。
もちろん、この本の認知を広めたいというのもあります。

日本語版、これからが佳境に入ってきます。

クラファンが終わったので、出版企画メンバーの一人として
微力ながら皆さんに喜んでいただけるよう取り組んでまいります。

今日もお読みくださりありがとうございました。
感謝をこめて

鮎川詢裕子


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