鮎川詢裕子メッセージ

「原動力は好奇心」地球温暖化予測に貢献でノーベル物理学賞

こんにちは。鮎川詢裕子です。

今週はノーベル賞の授賞者の発表が続いています。

その中で飛び込んできた真鍋淑郎(まなべ しゅくろう)さん(90歳)の受賞。

授賞理由は「地球温暖化を予測する地球気候モデルの開発」で、
温室効果ガス(CO2)が、地球規模の気候変動に与える影響の
予測の基礎を築かれました。

人為的なCO2の輩出増加は温暖化に繋がるのか?

この問いに答える研究がノーベル賞の受賞につながったのは
現代科学の見解を後押しするものになりますね。

1967年に高速コンピューターを使い、
大気の運動と気温との関係を定めるモデルを開発して
「CO2が2倍に増えると地上気温が2・36度上昇する」
との予測を明らかにしたというのですから
今から54年前です。

そして、
1989年に大気、海洋、陸上の気象が互いに与える影響を
組み込んだ本格的な温暖化予測に成功し、

その成果がIPCC(国連の「気候変動に関する政府間パネル)」)が
翌年に発表した第1次評価報告書に取り入れました。

現在は第6次評価報告書がでています。

54年前当時は、CO2排出が気候に与える影響は
それほど注目されていたかったことでしょう。
それが、今になって社会の関心事になったわけです。

今まで気象学は物理学の対象分野ではないと
思われてきた概念を変える受賞とのことで
それだけ温暖化や気候変動は、自然のメカニズムでは済まされない
人類の課題として私たちが大切に受け止めて
ド真剣に向き合っていく契機なるのではないでしょうか?

真鍋さんが
「60年にわたって、気候の研究を続けて
来られた原動力は好奇心だ
と語っていらしたのがとても印象的です。

自らの好奇心に従い、探求を続けてきたことが
人類の課題と重なり大きな注目と重要性を持つものになったのです。

人の気づきや進化・成長の原則は「いつも自ら」起きるものです。

自ら好奇心を持ち、自分なりに探求するからこそ
自ら見えてくるものがあります。

人の指示の通りに動くのでは湧きにくい
自分の本質からの原動力

だからこそ、そこにたどり着くまでのスキルセットは
ある程度用意するものの、
本質はスキルにはないのです。

人や組織に関わらせていただく時も
「教わるものだ」という受け手の概念が
「自ら取り組むもの」と変化するときに

パラダイムシフトが起こります。

そのことを今回の真鍋さんのインタビューの言葉から
改めて今後もブレずに
「人が自ら気づく」支援を今後も大切にしていく
再確認する機会にもなりました。

お読みいただきありがとうございます。

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