鮎川詢裕子メッセージ

成果が出にくいビジョン・目標設定

こんにちは。鮎川詢裕子(あゆかわじゅんこ)です。

霊性を経営に生かすコンサルティングをしています。
ほぼ教えないコンサルティングです。

国内を移動する人が一時期よりも増え
飛行機の国内便は少し持ち直しているようですね。

出張で通っていた空港行きの便は
6月まで1日1便にまで減っていましたが、
7月から数便に増えてきました。

それでも以前の人の動きとは異なります。

国際便に至っては、国内の航空会社の数字だと
4-6月で昨年比1.4%だというのですから
人の動きがどれだけ止まっているのか
その変化の大きさと影響を考えてしまいます。

電車やバス、飛行機といった公共交通機関は
市民の交通の足を守るために
経営的に厳しくとも
その使命を実行してきました。

その姿勢に頭が下がります。


世界気象機関(WMO)によると

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって
化石燃料による温室効果ガス排出量は、
2020年2~4月の3ヶ月間で最大17%減少しました。

すごい数字です。
これは、強制的に「強いる」ことによって
もたらされた数値です。

 

しかしながら、CO2は累積性で、
濃度は、上昇率がわずかに低下するだけで
上昇が続きます。

どういうことかというと、
環境省のサイトによると
人に起因する二酸化炭素の排出量は
現在以下のように推移していて、
増え続けています。

このため、経済が停滞することが起こったとしても
一時的に下がったとしても、積みあがっていくのです。

 

パンデミック(世界的大流行)や
経済恐慌によって強制的に
数値の低下がもたらされるのは
私たちが望む姿ではありません。

私たちが自らこれまでと異なる
望ましい未来ってどんな状態なのか、
私たちがその未来を実感できるほど
イメージできたとき🌟に

本当の意味でものごとが動き出します。

 

望ましい未来とは
起きてほしい未来です。

当然ながら「起きてほしくない未来」
ではありません。

望む未来を明確化したものをビジョン
と言います。
「何をいまさら」という声が聞こえてきそうですね。

それでもこうして書くには理由があります。

 

どういうことかというと、
「望まない未来」を否定している
ものはビジョンや目標とはいえない

ためです。

読んでいると、これも「当然だろう」と
言いたくなるかもしれません。

私たちは望まない未来がビジョンではないことを
知っているのです。

しかしながら、実際にどんな言葉を使っているのか
思い浮かべてみてください。

あなたはいつも「望んでいる未来」を口に出しているでしょうか?

それとも「避けたい未来」、「望んでない未来」を
口にしているでしょうか?

例えば、以下の言葉を読んだときに
心に残るのはどんなイメージでしょうか?

「コロナにならないように」

「売り上げを落とさないように」

「太らないように」

「川の水位が上がっているので近づかないように」

「脱プラスチック」

ほとんどの人が

「コロナ」

「売り上げが落ちる」

「太る」

「川に近づく」

「プラスチック」

をイメージしたのではないかと思います。

これらの言葉は「避けたいもの+否定語」

でできています。

「つまり望まないもの+否定語」
の構造です。

これでは現状否定、あるいは嫌な未来を否定していて
到達したい地点を表現できていません。

話し手も、聞き手も
頭で否定をするものの、心に残るのは望まないイメージなのです。

否定は簡単です。

考える必要がなく、否定すれば済むからです。

一日観察してみることによって、
どれだけ望まない状態を否定する言葉で
私たちの暮らしが取り囲まれているのか
に気づくことができるでしょう。

職場や家庭内で
メディアの言葉
雑誌やネット上の言葉
はどんな言葉を使っているのか。

そしてあなた自身はどんな言葉を使っているのか
に気づいてみてください。

しかしながら、
今必要なのは、
「あそこに行こう」
行きたい地点を表現することなのです。

嫌なものを避けるために動くのではなく、
行きたいところに行く
心惹かれる望ましい未来を描く
それが、人の心を惹きつけ動かします。

あなたが描く「望ましい未来」とはどんなものでしょうか?
どんなものでも、
仮置きでもいいので自由に描いてみてください。

 

例えば、コロナのパンデミックをきっかけに
助け合うことの大切さ、
家族や友人との心のつながりを取り戻すきっかけになる。
困っている人たちの支援を行い配慮し合える社会になる。


これまで何気なく消費していたものを
大切に使うようになる。

これまでの経済活動から、この状況の乗り越えるために
この状況に合わせて自己変革を行い、
新たな発想と知恵を絞って力をつけていく。

人々が自分の才能を生かし、全体でバランスをとっていく社会となる

食料自給率を市民レベルで上げるようになり、
それを支援するサービスが生まれる。
乗り越えた先に、エコな暮らしと
先端技術が融合した新しい社会ができる。
プライスレスな新たな豊かさが出現する。

 

ちょっと夢物語に見えるかもしれませんが、
私が描く望ましい未来の一部です。

私たちに今必要なのは
想像力創造力です。

ひとりで考えにくかったら、仲間やチームで
語り合っていくことができます。

行いやすいのは
望まない未来、嫌な状態を明らかにする

その代わりに望んでいる、欲しいと思っている状態を明らかにする

それを頭だけでなく体感できるよう明確にして、
充分に味わい実感する
の手順です。

ここまで出来たら、きっとそれは実現します。

得たいもの、望むもの、心が湧く状態を
イメージできたら書き出してみましょう。

 

私もこの状況を皆で乗り越えていけるようイメージしています。

 

今日もお読みいただくありがとうございます。

 

鮎川詢裕子

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