鮎川詢裕子メッセージ

ソーシャル・インクルージョンという考え方~持続可能な開発の主要素

こんにちは。鮎川詢裕子(あゆかわじゅんこ)です。

DRAWDOWNドローダウンを活用した
サステナビリティ経営推進による企業価値の向上と
その変容をリードするリーダーの輩出を
支援しています。
そのベースに、「私/あなた/私たち/すべて と、つながりつくる」
があります。

年末年始を楽しく過ごせた人がいる一方で、
働いている業界や業種、雇用形態、職責などによって
世の中の変化の余波を受けた人たちがたくさんいます。

国や自治体の支援だけでなく、
炊き出しや、宿泊先の手配をはじめ、支援活動が広がっています。

寄付をしたり、食糧支援等のサポートを
された方もいらっしゃると思います。

震災やコロナ禍など、互いに生き抜いていく時に
自分のことだけでなく、周りや世界で起きていることに
意識を向けるかどうか?

というと、人によって、あるいは
状況によって、難しく感じることも
あるのではないでしょうか。

いつもの暮らしを続けていると
「接することがない世界」で起きているので、
実感しにくいというケースもあると思います。

けれども、それは意外と身近なところで
起きています。

「いかに助け合えるのか」「何ができるのか」、
という発想は、本来誰にでも持つことができる
ものだと私は考えています。

これまでの経験上、自分から発想するには、
そういった人たちの存在を
身近に感じられる機会があるかどうか。
あるいは、その機会を持とうとするかどうか。
によって違いがでてくるように思います。

これに関連しているのがサステナビリティの取り組みです。

今社会からの要請が大きくなっている
SDGs(持続可能な開発目標)について
見てみましょう。

SDGs(持続可能な開発目標)が
より本格化してくる中で、
この言葉に含んでいる「持続可能な開発」とは
いったいどんなものをいうのでしょうか?

持続可能な開発とは、
「将来の世代がそのニーズを
充足する能力を損なわずに、
現世代のニーズを充足する開発」

と定義されています。

どういうことかというと、

私たち自身だけではなく、
私たちの子や孫、その先の世代も、
必要としている生活が送れるようにしましょう

ということです。

そして、その「持続可能な開発」を実現するのに
欠かせない主要素が、
経済成長、
社会的包摂(ほうせつ)、
環境保護

の3つの要素です。

この3つをSDGsを実行していく際に
いつも意識していくのです。

<持続可能な開発に必要な3要素>

経済成長、環境保護はある程度、
イメージがつくと思います。

それでは、もうひとつの「社会的包摂(ほうせつ)」
とは何なのでしょうか?

社会的包摂(しゃかいてきほうせつ)は
ソーシャル・インクルージョン(social inclusion)ともいい、
社会的に弱い立場にある人々をも含め市民ひとりひとり、
排除や摩擦、孤独や孤立から援護し、
社会(地域社会)の一員として取り込み、
支え合う考え方
のこと。

社会的排除(しゃかいてきはいじょ)
の反対の概念
です。

社会的包摂という言葉だと、
わかりづらいかもしれませんが、
ソーシャル・インクルージョンあるいは
誰一人取り残さないと捉えると
イメージできるのではないでしょうか。

SDGsでは、
地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」
ことを誓っています。

世界銀行の定義によると、
「ソーシャル・インクルージョン」は、
社会の一部を担うにあたって
不利な個性を持っている人々の、
能力、機会、尊厳を向上させるプロセス

を含んでいます。

組織やコミュニティでサステナブルな取組みを
行っていく時に、難しさを感じるのが、

一人ひとりの自発的なスタンスを引き出し、
本人の意識を広げていくところ
一人ひとりを巻き込み、多様な人たちと
一つのものを作り上げていく土壌づくり

ではないでしょうか。

そのためには、
本人が自ら気づくように働きかけていくのが
大事なポイント
となります。

今日もお読みいただきありがとうございました。

鮎川詢裕子

 

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