鮎川詢裕子メッセージ

見えない土壌づくりが森も組織も豊かにする

こんにちは。鮎川詢裕子です。

「シャベル一本で森の再生活動ができる」ってご存知ですか?

友人から始めて聞いた時、とても驚きました。

シャベル一本でできることはとても小さい
と思っていたからです。

その友人たちが、専門家の手ほどきを得ながら
活動を続けていくうちに目を輝かせていく様子を見ていて、
見えない土の中の環境の少しずつの改善が
目に見える地上部分の変化につながっている
と伝わってきました。

その秘密とも思えるお手入れとは何なのか?
何をすることによって、変化が起きているのでしょうか?

これは組織風土の変革とも共通するものがありそう
な匂いがします。

私自身も携わりたかった「森の再生」に参加してきました。

今回参加したのは、神奈川県藤野の市民活動で
友人たちが進めてきた取組みです。

まずは、森の再生や庭づくりにも関係する
土中環境に関するレクチャーを受けます。

本来、土の中の水脈とはどうなっているものなのか。

そして、「かつての建物と周辺環境」と
「現代の建物と周辺環境」のちがいについて

現代社会では、道路はアスファルトやコンクリで固め、
それが頑丈で安全だと考えがちです。

しかしながら、土をコンクリなどで覆うことよって、
水が浸透したり、土に空気が入らず
木々の根が深く根付かず、胞子も飛びません。

土の中が微生物、水の流れが保たれていると、
根を張り巡らした状態になります。

在来種とは異なるその土地に合わない
木が植えられているケースもかなり増えているようです。

また、固めた土地の下では、微生物も育たず、
水が滞って臭くなることもあるそうです。

大雨が降ると、土の中に吸収することができないので
横に流れ、洪水の原因になるケースも
増えているとのこと。

コンクリはスグに対処ができますが、
反面、多用し過ぎると自然のメカニズムを壊し、
生態系に異変をもたらし、かえって災害を引き起こしやすく
なっていくそうです。

土の中の環境を整えることがどれだけ大事なのか、
実際の事例なども紹介いただいた後、
森に入ってやってみます。

独自の草の刈り方を教わり、実際にやってみる。

そして、川の護岸近くの土の環境を豊かにするための
取組みを行いました。

実践した現場を専門家からフィードバックいただき
それが、次へのヒントになります。

↓少し前に取り組んだ現場です。

斜面が安定して生きているのが分かります。

現代の生活に慣れている私たちは、地上の見えている表層を変えようと

目に見えるところを変化させようと

そのための対応を考えがちです。

しかしながら、企業風土や組織づくりに

「土壌づくり」が大切だとよく例えられるように

見えない部分をどうイキイキと自ら力を発揮するよう

いかにお手入れできるのか?

それこそが、組織においても

地球環境や気候危機においても

とても大事になってきます。

風通しがよくなるよう、草を刈り、

土のお手入れをすることによって、

下草の種類も入れ替わっていくそうです。

植えたい草を植えるよりも、その土壌本来の草が生えてくるのを待つ。

そういった土壌づくりが、異常気象にも

森の豊かさにもつながってくるのです。

ピクニックやキャンプとは違い、実際に人が手を動かす行動が

土壌の再生につながり、目に見える森の変化に貢献できる。

こんなふうに自然の治癒力向上に関われて

幸せな1日になりました。

参加している人たちは、皆さん楽しんでいる様子が

つたわってきました。

何かの役に立つって、嬉しくなるものですね。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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