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鮎川詢裕子メッセージ
10.152020
スキル星人、理論星人になっていませんか?
こんにちは。鮎川詢裕子(あゆかわじゅんこ)です。
突然ですが、「DX」とは何かご存じですか?
当然知っている人もいれば、そうでない人もいる
と思います。
DXとは、デジタルトランスフォーメーションの略で
検索すると沢山でてきます。
ウィキペディアによると
「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」
という概念である。デジタルシフトも同様の意味である。
2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が
提唱したとされる 。」
とあります。
常識になっている人たちにとっては
当たり前のように使われる言葉です。
これからこの概念が広く知れ渡っていくと、
「DX」が会話の中で普通に使われるように
なっていきます。
同様に、何か素晴らしいスキルや理論を学んだり、
概念を手に入れると、そのすばらしさに惹かれ、
人に話したくなったり、
教えたくなったり、
広めたくなったりすることはありませんか?
その際にそのスキルや理論、概念の名前を
連呼して、その素晴らしさを伝えるケースが
よくあります。
でもですね、
連呼すればするほど、伝わらないんです。
一般に知られていないスキル名や
理論、概念の名前を繰り返せば繰り返すほど、
結果的に自ら距離感をつくってしまうことがあるんです。
私自身がとっても気になっているのは、
「ドローダウン(DRAWDOWN)」※
これを日本に届けたくて、この3年取り組んでいるものです。
こんなふうに、言われると
何だろう?でもついていけないなぁ。。。
関係ないや
なんて、気持ちになったりしませんか?
※ドローダウンとは、サステナビリティのために何ができるか。
具体的には、温室効果ガスの上昇がピークから減少に転じた時点のことです。
その、ドローダウン(地球温暖化をひっくり返す)ための方法をモデル化した
書籍「ドローダウン」の日本語版の出版が12月に発売されます。
この書籍の出版企画と、ドローダウンの概念を紹介したり、
企業や組織、団体、地域、コミュニティ等で実際に取り組んでいく際の
プログラムを提供するために奔走してきました。
けれども、ドローダウンと連呼するだけでは
決して伝わらないのです。
ドローダウンという言葉を、敢えて使わずに
説明したり、感じていただけるような
伝え方が重要になってきます。
心理学やコミュニケーション、組織開発等で
用いられているもので私の身近なところだと、
コーチング、NVC、NLP、ORSC、ホラクラシー
U理論、システム思考、
といったものがあります。
仲間内では伝わる言葉も、一般の人には伝わりません。
ましてや、それをビジネスにしているとなると
支援したい人に届かないということが
起きたりするのです。
コーチングという言葉は、ある程度一般的な
言葉になりつつありますが、
人によって捉え方が異なる曖昧な言葉のひとつとも言えます。
行動変容に焦点を当てる人もいれば、
会話のスキルという人もいます。
行動の元になる捉え方やその人そのもののあり方
に焦点を当てるものまで
いろいろあるはずです。
スキルや理論、概念を伝えたい人に知ってもらうためには
できるだけ、その名前を使わずに説明する力が
求められます。
究極は、そのスキル名を一切使わず、その魅力を自分の言葉で
伝えていくことだと、私は思っています。
今回取り上げたドローダウンについては、
「ドローダウン」がこれからのキーワードしていきたいと
密かに思っていますので、
いろんな工夫をしながら
いつの日か、誰もが知っている言葉になるよう
取り組んでまいります。
今日もご覧下さりありがとうございます。
鮎川詢裕子
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