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鮎川詢裕子メッセージ
12.52020
SDGs と企業経営
こんにちは。鮎川詢裕子(あゆかわじゅんこ)です。
DRAWDOWNドローダウンを活用した
サステナビリティ経営推進による企業価値の向上と
その変容をリードするリーダーの輩出支援しています。
持続可能な開発目標(SDGs)という言葉を
見かける頻度が増えてきています。
いったいどれくらい実際に取り組みが行われているのでしょうか?
SDGsと企業経営について、
帝国データバンクから
調査結果が公開されています。
調査対象は全国2万3,681社で、
有効回答企業数は1万1,275社という数ですので
かなり母数です。
この記事によると、自社におけるSDGsへの理解や取り組みについて、
「意味および重要性を理解し、取り組んでいる」企業が8.0%、
「意味もしくは重要性を理解し、取り組んでいる」(16.4%)と
合わせて、SDGsに取り組んでいる企業は24.4%でした。
「言葉は知っていて意味もしくは重要性を理解できるが、取り組んでいない」(32.9%)
「言葉は知っているが意味もしくは重要性を理解できない」(14.8%)
と、「言葉は知っているが、取り組んでいない」が計47.7%、
「言葉も知らない」・「分からない」と合わせると
全体の75%になります。
皆さんの感覚と、比べていかがですか?
その内容を規模・業界別に見ていくと、
取り組んでいるのは大企業だけでなく、
割合は減るものの、中小企業と小規模企業も
取組んでいます。
業界別では、金融が最も高く、製造、
農・林・水産の順になっています。
またどの業界も20%超の割合ですね。
実際に取り組んでいる企業は、
規模にかかわらず取り組んでいること、
また、どの業界でも20%以上が取り組んでいる
という結果が出ました。
規模の大小や業界が原因で取り組めない訳ではない
ことがわかります。
となると、3割以上の
「言葉は知っていて、意味または重要性を理解しているが、取組んでいない」
の企業では、何が起きているのでしょうか?
私が実際に取り組んでいる企業さんの
お話を伺っていると、
「ビジネスが成り立つのか不安だ」という声を
伺うことがあります。
また、
「何から始めたらいいのかわからない。」
「一部署や特定の人員だけでは、なかなか広がらない」
「仕事だからやらなくてはならない」
という声もあります。
調査結果に戻って、どんな項目に力を入れているのかについては、
現在では、「わからない」が最も多く、「働きがいも経済成長も」が27.1%
になっています。
取組みを始めているものの、「分からない」という声が多いですね。
この調査では、
企業からは「具体的 にどのあたりから目標として掲げるべきか
分からない部分が多い」(コンクリート工事、長崎県)
という記載があります。
同じように「17の目標と、実際の自社のビジネスとを
どう結びつけていくのかがわかりにくい」というご相談を
いただくことがあります。
ドローダウンを活用すると、それが見つけやすいですよ~。
と、ご紹介すると、
「イメージが湧いてきた」「参考になりそう」
と言っていただける頻度が増えてきました。
この書籍はCO2の削減ランキングだけでなく、
解決策をとりまく構造や背景がつかみやすく、
私たち暮らしにも関係する記述もあるので、
遠いものが身近になると思います。
本がいよいよ今月発売になるので、
参考にしていただけるちょうどいいタイミングになりますね。
再度調査結果に戻ってみると、SDGs の達成への貢献による企業価値とは何か
というと、「企業好感度」と「社会的評価」が上位になっています。
先の業界別で金融機関が40%を超える取組み割合となっていましたが、
ESG投資が本格化する中で、企業好感度や社会的評価を重要視
している企業さんは増えてくることでしょう。
同時に、会社の存在意義や、理念に基づいて、
本質的な企業活動として、会社全体の取り組みにしていくことが
欠かせません。
それが、社員の自発的な意識を育み、企業として社会に影響をもたらしていく
ことに繋がるからです。
温暖化を逆転させる100の方法が書かれた
ドローダウン。
SDGsとも親和性が高いです。
そして、数値の裏付けがあるのも魅力です。
実施していくには、かかわる人たちの取り組みへの
合意形成と共通認識の醸成がものすごく大事
になってきます。
企業や集団の存在意義・理念に基づいた
サステナビリティ経営の実現が
広がっていくよう想いのある皆さんと
取り組んでまいります。
今日もお読みいただきありがとうございました。
鮎川詢裕子
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