鮎川詢裕子メッセージ

たった一人の活動から変化が始まる

こんにちは。鮎川詢裕子(あゆかわじゅんこ)です。

人と組織の能力開発と温暖化を逆転に向けた事業支援、
コンサルティングを行っています。
コンサルティングといっても、教えないコンサルティングです。

明日の自治体議員さん向けに、ドローダウンのセミナーを行うので、
自治体における事例の準備を行っています。

日本ではこれから始まる取組みなので、事例を探すとすると、
海外の事例になります。
なかなか見つからず困っていたら、一緒に活動している鈴木核さんが、
資料を見つけて教えてくれました。

クラウドファンディングでも、海外のプログラムを持ってくるときにも
助け合って、前に進めるって本当にありがたいものです。

その資料をきっかけに、いろいろ辿っていくと、
さらに情報が見つかって発見があります。

米国のカンザスシティの一市民だったある女性が、ドローダウンに出会い
地球温暖化を逆転させることができると知りました。
その女性、エミリーさんは、「これこそがゲームチェンジャー※である」
とわかりました。
ゲームチェンジャーとは、これまでの社会常識を変えていく人
という意味です。

ドローダウンには、実際に何をすればいいのかがわかって、
科学的な根拠に裏付けられている。
それが、彼女にとって前に進む
大きな原動力となったようです。

そのエミリーさんが、つながりを持った環境団体に働きかけて
もう一人と一緒にドローダウンの紹介ワークショップをおこなったところ、
50人以上の参加者がありました。
※私たちが日本で今行っているイントロワークショップに該当します。

参加者から大変好評で、他からも依頼がくるようになりました。
大学とのつながりなどもできたようです。

そんな中、環境団体でのワークショップに参加の女性が
市議会議員をしている自分の娘にドローダウンの話をしました。

その彼女は、話を聞いてドローダウンに興味を持ち、
もっと勉強したいと、
他の市の市長さんを誘って、共同でワークショップを企画しました。
規模は20-25人を想定していました。

ところが、口コミで広がり、なんと、
135名もの、議員や自治体職員、
NPO関係者が参加したのです。

なぜ、こんなにも人が集まったのかと言えば、
議員さんが、他の議員さんを誘ったからです。

どうして、誘われたことによってこんなに
参加者が増えたのでしょうか?

それは、議員の皆さんが同じような悩みを持っていたからです。
それは、
・何かしたいが、何をすればいいのかわからない
・具体的に何ができるかを知り、考えたい
というニーズがあったのです。

冒頭のエミリーさんが最初にドローダウンを知った時に
自分が求めていたものと出会った感覚と
同じようなものを自治体の議員の皆さんが持っていた
ということになります。
人々は本当に何かをしたいのです。
彼らは何ができるかを教えてくれる

のガイダンスを必要としていたのです。

実際のワークショップの模様はこちら。

進行役を務めたこのワークショップの企画者2名は、エミリーさんともう一人を
共同進行役にしました。

エミリーさんらは工夫して、
地球温暖化逆転の可能性だけでなく、
参加者が具体的にできることを見つけられられるよう
導いていったのです。

グループワークを通じて、全員がサクセスストーリーを理解し、
カンザスシティの市長や、カンザス州選出の議員、
そして自治体のリーダーたちが、実際に行っている活動を話してもらい
拡大できる可能性が、すでにここで起こっていることを共有したのです。

ミズーリ州カンザスシティのスライジェームズ市長

自治体のリーダーたちが家庭のエネルギー効率化プログラム、

地域の環境再生型農業活動、自転車専用道路・
公共交通網整備計画などについて紹介し、

参加者が、自分たちが学んだ解決策を、行動に移して
実行していくための時間も設けていきました。

そして、この取り組みはさらに本格化しています。
現在、カンザスシティは他都市のモデルになるのを目指し、
非営利団体をつくり、様々な活動をしているのです。

その非営利団体での現在の取り組みとして、
以下のものがあげられています。

世界気候エネルギー首長誓約、中米地域評議会、IUCと協力して、
カンザスシティメトロポリタンの気候行動計画を作成します。

カンザスシティメトロリージョンのすべての市と郡で確実に代表を務めるために、
私たちが協力する選出された役人、指導者、支持者の数を増やし続けています。

自治体を100%炭素フリーエネルギーに移行する取り組みを支援します。

カンザス州とミズーリ州での気候変動対策のための州議会のプラットフォームの開発。

利害関係者やリーダーと協力して、地域および州の気候ソリューションを実装します。

すごいことだと思いませんか?

ひとりが行動をおこしたからこそ、始まったムーブメントなのです。

この人がエミリーさんです。

この事例を調べていて、とっても勇気づけられました。
ドローダウンを知る前は
どうしたらいいのかわからなかった一人の市民が、
ドローダウンと出会い、彼女の大切な価値観に触れたことによって
行動を起こし、人々にも伝播していったのです。

本当にどうにかしたいという想いがつながり、
多様な立場の人々を結び、今も変化を起こし続けています。

私も今お話しをいただいている取り組みを含め
一つひとつ取り組んでまいります。

今日もご覧下さりありがとうございます。

鮎川詢裕子


メールマガジンでは、ブログに公開しない

事例や先行情報などをお伝えしています。
登録も購読も無料ですので
ぜひ、ご登録ください。

事業相談、コンサルティング、取材、講演等につきましては
こちらより、お問い合わせください。

 

最高のリーダーほど教えない
部下が自ら成長する「気づき」のマネジメント
かんき出版
ISBN-10: 4761273631
ISBN-13: 978-4761273637
最高のリーダーほど教えない

Amazon購入ページへ

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

鮎川詢裕子メルマガ登録
ページ上部へ戻る
PAGE TOP